自動車運転免許証をルーマニアのに切り替えました(3)

まずは、県の中心都市の警察署の運転免許課へ行って、日本の自動車運転免許をルーマニアのに切り替えるために必要な書類を聞きに行きました。

しかしこの頃にはルーマニア語がほとんどわからないので、メモ書きした紙を見せたものの、通訳を連れて出直しなさい、の一点張りでした。

ただルーマニアの人々向けには、ドアのところに手続きに必要な書類のリストが書かれて張り出されています。

その前に、ブカレストの日本大使館に行って切り替えに必要なことを聞き、そこで日本の免許証を大使館の書式に沿って内容を翻訳した書類を発行してもらいました。

ブカレストの免許証事務所ではこれで日本語の免許証の翻訳に十分なるとのことでした。

さてこの時に通訳と来ることを求められたので、オンラインで英語の通訳を探しました。これはこの最初の記事に記載してあります。

翌日に警察署の前で通訳の女性と待ち合わせて、再び申請の列に並びます。ルーマニアの人ならオンラインで予約できるところですが、外国人なので、ただひたすら順番が来るのを待ちます。

しかし、通訳の方が機転を利かせて、いきなり窓口に声をかけて、申請書だけをもらってきました。こういう順番とびはよくあります。

申請書の内容もはっきりとはわからないので、通訳の方をお願いしておいて助かりました。それに必要なことを記載して、あらためて列の最後に並びます。およそ30人はいました。

およそ二時間待ったところで、私の順番が来ました。

必要書類は、書き上げた申請書、日本の運転免許証、大使館が作成した日本の運転免許証の翻訳、指定医療機関の医療証明書、ビザカード(IDカード)とそのコピー、パスポートとそのコピーです。

そして必要な手数料(たしか49レイだったかな?)は銀行や財務局ではなくて、ここで現金で支払えました。

通訳の方がいるので、私は言われたことにDa (はい)、あるいはNu(いいえ)と答えるだけです。あとは通訳と受付担当の事務の方がやりとりしていました。

受付が済んで、免許証に載る顔写真を撮ると、日本の免許証は1ヶ月ほどで、ブカレストの日本大使館に送られると言われました。これは大使館で聞いていたので、ただDa! OK, Bine! と答えるだけで、受付そのものは10分ほどで済みました。

そして最後に期限付きの紙の運転証明書をもらって、終了です。ルーマニアの免許証が発行されるまでこれを持って運転できるとのことでした。

(紙の運転免許証)

正式な免許証ができるまでに、EU市民なら一ヶ月、その他の国民なら最大で3ヶ月かかるとのことで、私の場合は3ヶ月後に郵送されてきました。

ところが、翌日に電話がかかってきて、日本の免許証のルーマニア語に翻訳したものが必要だと言ってきました。大使館が作成したものでは不十分だそうです。

そのため昨日依頼した通訳の方に再度連絡して、ライセンスのある翻訳者を探してもらい、急いで作成しました。確か80レイだったと思います。別に通訳の方への報酬は昨日の通訳料に含めるので、いいよと言ってくれました。

さて、その免許証の翻訳を提出すると、あとはこの紙の免許証で運転できるのですが、30日で期限が切れるので、その少し前に再交付をしてもらうために警察署へ通います。

この時に受け付けた職員さんは英語が堪能でした。最初だけは規則でルーマニア語だけて話さなくてはいけないようでしたが、この書類の再発行だけに行った時は、英語で全てやってもらえたので、助かりました。

その間に日本への一時帰国を予定していて、提出した運転免許証が大使館に戻されるのを待って、飛行機の予約を入れるつもりでした。

しかしルーマニアの免許証が郵送された後でも、日本大使館にそれが届きません。申請から4ヶ月たったところで、大使館に電話したところ、それは時間がかかりすぎているので、免許事務所に問い合わせた方がいいとの返事でした。

それですぐに免許事務所へ行くと、外国人の切り替えたいろんな国の運転免許証が事務所の机のいろんな箱の中にゴムバンドでくくったままになっていて、忘れられていました。

すぐにいるから、なんならここで返却してもらってもいいですよ、と伝えたら、すぐに日本大使館へ返送すると英語で言われ、翌週には大使館に届きました。

この間、フランスで滞在記のブログをしている方にメッセージでルーマニアの事情を伝えて、フランスではどうかと尋ねたら、その方の日本の免許証は大使館に届かずに、どこかへ行方不明になったので、一時帰国の際に紛失届けを出して、日本の免許センターで再発行してもらったそうです。

他のEU内の国でも、切り替えた免許証が必ず大使館に戻るとは限らないとの記載がありました。

まあ私の日本の免許証が行方不明になるよりはよかったと思っています。