とうとう近所でも、このルーマニアブランド「ダチアDacia」のミニSUV電気自動車の新車を見かけました。ナンバープレートの表示が緑色になっています。日本のジムニーを思わせるほど小型です。
自転車で通りかかっただけで、自動車泥棒と間違われたくないので、ジロジロとは見れません。後ろからそっと証拠写真をスマホで撮っただけです。
試乗もしていないし、中も見れないので、自分ではレビューを書けないため、インターネットで検索できる範囲でレビューを見ました。
まずはイギリス国内のサイトです。
「いいところ」・装備が整っている・かなり実用的にできている ・(電気自動車にしては)信じられないほど安い
「よくないところ」・(スピードが)かなり遅い ・都市での使用のみに適している ・今のところイギリスでの販売する予定はない
イギリスで販売予定が無いのは、右ハンドル車を作るだけの販売が見込めないためのようです。
次はルーマニア国内のサイトです。
「長所1・非常に手頃な価格」店頭表示価格で、18000ユーロ(約254万円弱)です。これには付加価値税19%も含まれています。
なお政府の電気自動車への補助金が、9100ユーロ(約128万円弱)あり、それでほぼ半額になります。
さらにメーカーはより価格の安い車種も予定していて、それは16800ユーロ(約238万円弱)の予定で、政府の補助金を引けばさらに安くなります。
「長所2・都市使用に最適」クロスオーバーのような小型のハッチバックの形なので、狭い都市部でも楽に行き来できそうです。
都市部での走行可能距離は230kmで、市内の通勤やちょっとした買い物には十分です。フル充電には、家庭用電源220Vでは14時間の充電が必要ですが、30kWの直流電源があれば、それが1時間半になります。
「長所3・内部の広いインテリア」低価格を反映して、素材はプラスチックが多用されているものの、小型のシティカーにしては、後部座席にも大人二人が余裕で乗れるほど十分な広さがあります。
「短所1・大幅にパワー不足」33kWのモーターは小型で、最高速度も125km/hを超えないそうです。都市部では十分ですが、郊外の広い道路や高速道路では追い越しに無理があり、流れについていけない場合もあります。
「短所2・長距離ドライブには向かない」充電時間の必要や、バッテリー容量からしても、遠くへ行くには向かない性能です。
さて、別のレビューサイトで、とても気になる評価がありました。それはヨーロッパ内に流通する新車の安全性を評価するEuro NCAPでの評価ではわずか星1つと、かなり低いものでした。実際に試験されたYoutube動画もありますのでご覧ください。
レビューの記事では、これに備わっている自動緊急ブレーキ システム (AEBS) が、歩行者やサイクリストなどの交通弱者を検出できず、自動車が車線からはみ出しておこる重大事故を防ぐための、車線維持システムもない、とあります。ルノーはこの問題を早急に解決すべきともしています。
なおこの自動車の安全性に関するNCAPのサイトでは、ご自身の自動車の5段階評価も検索できます。
なお、車種等は書けませんが、私が2020年に購入したガソリン自動車は、星3つの評価で最低限のものは備えている、とありました。
評価の度合いの説明は以下にあります。
なお、このルーマニアブランドのダチアの電気自動車はフランスのルノーが設計し、中国で生産されています。
上の記事では、安全性能については劣るものの、スピードもそれほど早くないし、走行可能距離も比較的短いことから、それらを考慮しても、この価格で手に入る電気自動車がヨーロッパに出たことは、とても意義あることだとしています。
前回の記事「電気自動車の販売台数が昨年2022年に過去最高」でも書いた通り、田舎では街中の充電設備が整っていないし、山へ行ったりして、電池を使い切ったら、どうにもなりません。約2年まえに買った車もあまり走っていないので、まだまだこれからです。
しかし、都市部を中心にこれからもこのミニSUV電気自動車は売れていくと思います。
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