遅い春の行者ニンニク採り

昨年と同じ日程でスキーリゾートの街、シナイアSinaiaへ今年も行者ニンニク(レウルダ Leurda)を採りに行きました。

しかし、今日がルーマニア正教の大きな祝日パシュテPaște(イースター 復活祭)の前金曜日にあたり、祭日で休みなのをすっかり忘れて、国道1号の大渋滞にはまってしまいました。

明日の日曜日のパシュテに合わせて移動日になっています。そのため予定より1時間遅れて、シアイアのスキーゴンドラリフトのさらに上のゲレンデに到着です。

(まだ小さめの行者ニンニクと高山の花)

四月に冷涼な天候が続くので、行者ニンニクはまだ小さめです。

昨年の時はもっと暖かだったので、もっと大きく、すでに少し硬くなりつつありした。今年は同じ日程ながら、ちいさもののまだ柔らかくて、ちょうどいい頃合いです。

高山の小さな花々もようやく咲き始めたところです。シナイアの街の対岸にある低山の山頂にはまだ雪が見えます。

カルパチア山脈の稜線に上がるゴンドラリフトにはこの連休で春スキーを楽しむ観光客でいっぱいでしょう。

途中に通りかかる街では、フードのついたダウンジャケットを着込んでいる観光客を見かけます。

さて、目当ての行者ニンニクは、大きめのスーパーバック袋にぎっしり入れて3袋ほど採り、昼食も入れて、三時間ほどで引き上げました。

(行者ニンニクの花芽)

行者ニンニクの根元に、その小さな花芽が出ています。

私たちとの入れ替わりに地元の中年配らしき男性三人が孫たちを連れて、同じ場所へ採りに来ました。まだ保育園に行くような年齢の幼児を上手にあやしながらの山菜採りを始めました。

この後は家に戻って、水道で軽く洗い、水を切って中ぐらいに刻んで、冷凍保存します。

(採りたての行者ニンニク)

今年は雪が多かったせいか、葉の表面に土の付いた跡が少し残っている葉があります。水洗いの後、指でこすって汚れをとります。

(水切りのために立てた葉)

採った葉は今日中に洗って切って、冷凍できれば一番いいのですが、何しろ量が多いので、追いつきません。約3分の1を残して、あとは明日に回しました。

これで野菜代わりの新鮮な青物が手に入りました。日々に食べる分は、ビニール袋に入れて冷蔵庫保管をしながら調理します。サラダとしてそのまま食べる例もあります。

手にはニンニク臭がつくほどです。これでパスタのペーストを作ると、酸化しにくくて、味も変わらずに長持ちします。

もうあと二度ほど通って、一年分の量を採ってしまいます。小さい冷凍庫がこれでいっぱいになります。