最近の自動車は、ABSやいくつものエアーバックだけでなく、追突防止用ブレーキ動作とか、車線はみ出し防止用ハンドル回転補助などの走行用安全装置がいくつもあります。
私の車にもそれなりにあるのですが、それでも、EUの安全評価で五つの星のうち三つの評価なので、真ん中程度です。
これは以前のルーマニアブランドの電気自動車の記事に評価の詳細を掲載してあります。
さて、その安全装置のうち、追突を防ぐ機構のエラー表示が走行中にメーターパネルに点灯したまま、消えなくなりました。
エラーが出たのは、ちょうど脇道から出てきた自動車を避けようと、左側にはみ出して走った時です。
出てきた車は、そのまま右側の車線に路上駐車しました(ちょっとわかりにくいと思います。左ハンドルで右側走行なのでこうなります)。
本当なら急ブレーキをかけて、その自動車の後ろに止まるか徐行すればいいものを、何しろルーマニアでは広い道路が多いので、対向車が無ければ、ウインカーも出さずに、ヒョイっとはみ出して衝突を避けることはよくあります。
その動きを自動車のコンピューターがとても危険と判断したのでしょう。
自動車はエラー表示を出しただけではなく、自動的に弱くブレーキもかけるので、ハンドルにいつもと違う動きを感じます。
この自動ブレーキ操作だけでは、自動車が止まることはないのですが、運転者のブレーキ操作を補助するようにできています。それでもブレーキすらかけずにそのまま走ったため、エラーと判断されたようです。
さて、その後にこのエラー表示を消せないので、困りました。警報音は次の停車で止まったものの、他の走行安全装置も全て止まってしまい、やっかいです。
マニュアルでは、エラーが消えない場合は、最寄りの正規代理店でテェックと修理を依頼するように、とあるだけです。
まだ保証期間内なので、自動車を買ったディーラーへ行ってもいいのですが、予約が必要だし、県都までの往復のガソリン代も高いため、ためらいます。
マニュアルのその部分を全部読んでも、これを消して元に戻す方法は書いてありません。
それで、エンジンを止めて、自動車のキーで電源ONにしたまま、メータパネル用の操作ボタンといろいろと押して見ました。
そのうちの設定ボタンの中に、こうした安全装置の内容を変更する項目が現れました。
さらにその次の次くらいのメニューでリセットボタンというのが出てきました。
工場出荷状態に戻す(Factory reset)とあります。まるでパソコンやスマホのようです。これを押して数分待ちました。
メーターパネルの様子は特に変わらず、キーを回して一度電源を切ってから再度入れると、最初の10秒ほどの全点灯の後で、とうとうエラー表示(パネル中央の上にある三角表示)が消えました。
これで元に戻りました。意外と簡単ですね。
きっとディーラーに持ち込んでも、センサーカメラを点検したり、自動車のコンピューターをチェックするという面倒なことはしないでしょう。
こうしてリセットして終わりだと思います。
この動作では総走行距離はゼロになりませんし、トリップメーターもデータを維持しています。また何かエラーが出たら、これで自分で何とかできるようになりました。
コメントを投稿するにはログインしてください。