行ってみたい街、ヤシ(Iași)

ルーマニアの北東にあり、モルドバ共和国との国境に近いヤシの街には、いつかは行ってみたいと思いながら、コロナウイルスの流行があったり、列車で行くには遠いし、以前には自動車を持っていなかったので、今もなかなか行けません。

それで、いつかの旅行の事前の下調べのつもりで、ヤシの街の情報を集めてみました。

(地図はOpenStreet Mapより拝借)

ヤシの地図を見ると、ルーマニアとモルドバ共和国の国境の真ん中あたりにあり、国境となっている川のうねりそのままに国境もうねっています。

しかも隣国モルドバもルーマニア語を使うので、地名がルーマニア語表記なため、地図を見ていてもそのままモルドバに入ってしまいます。

ルーマニアに来てすぐにDMM英会話でルーマニア語の勉強を講師に依頼した時、モルドバ共和国にいる講師がこのヤシの大学を卒業していました。

綺麗で、公園や博物館、それに大学のたくさんあるとてもいい街だと言っていて、一度は行ってみるといい、かならず住みたくなる街だと勧めていました。

(写真はTraian Titilincu on Unsplashより拝借)

ヤシはルーマニア国内でも最も歴史の古い街の一つで、人の居住が始まったのが、紀元前400年頃です。その歴史が最初に記録されたのが、1387年頃です。

かつてはポーランド、ハンガリー、ロシア、そしてコンスンチノープルを結ぶ通商の中心として何世紀も栄えていて、歴史の交差点でもあったのでしょう。

(写真はJani Godari on Unsplashより)

ルーマニアで最初の新聞が発行されたり、最初の大学が設立されて、今でもルーマニアで2番目に大きい大学街です。

1565年にはモルダビア地方の首都であり、1859 – 1862にはルーマニアの首都でもありました。現在はルーマニアの歴史的首都と称されています。

(写真はTraian Titilincu on Unsplashより)

またルーマニアの中心的な宗教のルーマニア正教も街の特色を作っていて、中心街には教会が100以上もあります。

(写真はVlad Hilitanu on Unsplashより)

街自体が7つの丘から成り立っていて、ローマと比較されます。

それぞれの丘(丘はルーマニア語でcolinăコリーナと言います)はブレアズ、ブシウム、セタトゥイア、コポウ、ガラタ、レペデア、ショロガリと名付けられています。

夕陽に映える街の写真です。ゆったりと起伏する丘の様子が写真から少しわかります。

(写真はAndrei Caliman on Unsplashより)

さらに博物館も多く、以下のサイトをのぞいてみるだけでも、旅行気分を少し味わえます。

モルダビア地域歴史博物館国立モルドバ博物館)、モルドバ地域民俗学博物館アート ミュージアム ヤシ科学技術博物館自然史博物館(自然科学博物館)

ヤシを含むモルダビア地方はワインでも有名で、これだけは以前にスーパーで買って飲んだことがあります。

ここもルーマニア有数のワイン産地で、特にコトナリ村にある、コトナリ・ワイナリー Cotnari vineyards は甘口白ワインがとてもおいしいと言われています。これはまだ飲んだことがありません。

そこで初霜の後の晩秋に収穫されたブドウは、糖分が豊富で、肥沃な土壌と遅い収穫、それに特別なワイン酵母の組み回せが特色を作っています。

銘品「グラサ デ コトナーリ」はゴールデン ネクターと呼ばれる優れた白ワインだそうです。1900年のパリ万博で金賞を得たこともあるほどです。

コトナリ・ワイナリーは15世紀からあるセラーで、毎年600万リットル以上のワインが作られ、80万本以上の古いワインコレクションが、オーク樽で熟成されています。すごいですね。これも一度」見てみたいものです。

ヤシはまた交響楽団やオペラ、演劇でもよく知られています。遠いので、日帰りで行くのはもったいないくらいです。せめて2〜3泊はしてみたいものです・・・