水光熱費代を払えるスーパーマーケット

自動引き落としのある日本なら、なんでそんなことを、と思うでしょう。

こちらでは請求書が来たら、自分でどこかの店へ払いにいくか、その会社のウエッブサイトでカードを使って払うか、スマホの銀行アプリで払います。

さらにこの水光熱費の支払いを2回忘れると、借家の契約違反になって、退去しなくてはいけなくなるようになっています。

(カルフールの水光熱費支払いカウンター)

しかし今の借家では、忙しい家主の方が請求書をこちらに転送し忘れることの方が多いので、二度支払いそびれても、まあ追い出されることはないと思います。

さて、このうち、水道代だけは家主の手続きが面倒なので、紙の請求書が郵便で届き(他は全て電子メールでPDFデータ)、現金で払いに行くようにしているので、家主は関知していません。

この現金支払いで一番便利なのが、街の中心部のさらにど真ん中にある、フランス系のカルフール・マーケット店です。

他の街に行っても、スーパーマーケットの中で、このサービスをやっているのは他にありません。

またpay pointの表示がある小さな商店でも払えるのですが、店の利益がとても少ないので、それだけの支払いでは嫌がられることが多いです。

この比較的小さなスーパーのカルフールでは、これまで、店の開いている時間なら何時に行っても水光熱費を払えたのですが、昨日からは時間制限の紙がカウンターに貼ってありました。

午後の3時半頃に行ったら、今日はもうダメだよ Nu este disponibil astazi ! と警備のおじさんが言います。

このカウンターはあまり忙しくないので、レジ係の人々の息抜き場になっています。

だいたいはいつも職員どうしでしゃべって笑いあっているか、お客さんと長く話しています。そのため、水光熱費の支払いも、とてもゆっくりで、なかなか進みません。

それで、どうせヒマなところだからと、午後の時間を短くされたのでしょう。

せっかく来たのだから、何か買い物をして帰ることが多いので、店にとってはどちらにしても客が増えていいのだろうと思います。

それで、今日は別の用事もあったので、午前中に再度このスーパーに行くと、こんどはカウンターに店員の方が誰もいません。たぶん他の用を足しに出払っています。

ここで支払うのは高齢者が多くて(オンラインの支払いをあまりしない)、すでに8人ほど並んで、互いに何かしゃべっています。

そうしてカウンター係の人が来るのをのんびりと待っています。こういう時にイライラした様子をする客を見たことがありません。

店の外は小さな広場のようになっていて、いつもと違う出店が並んでいます。16日日曜日の復活祭Pașteのための飾りとか、ろうそくなどを並べて売っています。

そんな店外の様子を眺めながら待っていると、ようやく店の人がゆっくりとやってきて、支払い受け付けが始まりました。お客も店ものんびりしてます。