遅い春

スノードロップが先週にようやく咲きました。これは昨年の4月に山間の街シナイアへ行者ニンニクを取りに行った際に、少しだけ持ってきて、家の庭に植えたものです。

(三月末に咲いたスノードロップ)

高山植物かと思っていたら、市内の街路樹の根元や家の庭にたくさん植えてあり、わざわざ持ってくるほどでもなかったかと思いました。

しかしこうしてうまく咲いたので、これからはもっと増えるでしょう。

今年は三月の中旬まで暖かくて、このまま春が終えそうなくらいでした。

しかし、三月下旬から今日まで、晩冬に戻って、雨やみぞれが降り、冷たい風が吹いています。家の中はトマトとピーマンの種を蒔いた鉢だらけです。

朝の気温が0℃近くまでなるので、セントラルヒーターの放熱パネルの上に発芽用のポットを載せているほどです。

シナイアはまだ雪かみぞれの天気予報なので、今年の行者ニンニク取りはだいぶ遅れそうです。

市内にいるロマの人たちも、近くの山から行者ニンニクを採ってきて、街の中心部でカゴを手に持ちながら、通りかかる人々によく売っています。

今はまだ棘のあるイラクサの芽しか売っていないので、行者ニンニクはこちらの山でも遅れているのでしょう。

行者ニンニクは、山菜としていいだけでなく、バジルペーストの代わりに使うと、酸化しにくくて、日持ちもいいため、たくさん採ってきてペーストにしています。

またアルコール抽出エキスが薬用ハーブメーカーでも作られて販売されているほど、血圧の調整にも効果があります。

本格的な春が待ち遠しいです。