台所の水栓金具の交換

日本でなら大したことではないのですが、こちらではいろいろと違っているので、記事にしました。

まずは引っ越してからずっと水漏れしていて、レバーが動かなくなったりして、問題の多かった水栓金具が、とうとう台座の金具が錆びて壊れて、外れてしまいました。

こうなるともう交換するしかありません。家主は忙しいので、自分でそれを取り寄せて設置し、あとは相談です。

(新しいFERROの水栓金具)

よく使う通販サイトのeMag romaniaでいくつか見ていると、一応名前の通ったFERROというメーカーのロゴ印の入ったのが半値以下で売っていました。

このeMagのサイトでは購入者のレビューがAmazonのように良い物も悪いのも評価そのままに掲載されているのでわかりやすいです。

面白いのは、あまりに安いのを購入して、すぐに錆びたり、動かなくなったりする悪い評価です。通常はこのメーカーの、このタイプのは250レイ(7920円)以上します。

それが98レイ(3104円)です。しかもメーカーの5年保障付きです。悪い評価はごく少しです。

さっそく注文して買いました。配送はEasy Boxというロッカーのような無人の配送受け取りを利用して送料が11レイ(348円)です。

ルーマニアのこのサイトの通信販売は配送がとても早く、安くなりました。翌々日にはEasy Boxに入れられたというメッセージがスマホのショートメッセージに届きました。

それを取りに行って、すぐに自宅で古いのを取り除き、新しいのを設置します。これは日本でも自分の家を自分で建てたことがあり、水道設備も自分で全部を設置していたので、さして手間がかかりません。

水道の屋内配管への接続は、前の古い水栓金具でも距離が足りないので、フレキシブルチューブで延長されていました。

そして新しい水栓金具をシンクに設置して、あとは残っている延長の古いフレキシブルチューブをつなぐだけです。ところが、それと新しい金具の管とのサイズが合いません。

元のは1/2のサイズなのに、新しい水栓金具は3/8と小さい物でした。新品をシンクに設置する前に確認するのを忘れていました。

しかも、もう夕方近くの時刻で、これを変換するアダプターを買えるような小さな商店が閉まる時刻です。しかもこうした水道設備の店にこれまで用がなかったので、どこに店があるかわかりません。

とにかく急いで自転車に乗って街の中心街まで行きました。

問題なのはこれらの配管と変換アダプターなどの名称がルーマニア語でなんというのかわからないことです。

最初は、それらしき店に入って、紙に図を書いて、「これが欲しい」とルーマニア語で言うのですが、さっぱり伝わりません。

それで、店の中の陳列をよく見たら、水道管ではなく、ガス管を扱っていました。どこにそれを扱っている店があるか? と聞くと、指をさしてCentruチェントルと言うばかりで、さらにわかりません。

もう店が閉まる頃までにあと30分もありません。こうした小さな雑貨店や専門店は5時頃には閉まります。

もう片っ端から、それらしき店を覗き込んで様子を探り、探すしかありません。

中心街を南に下りていくと、ふと1年前に新しくできた水道関係の店があり、そこで水道のパッキンを買ったのを思い出しました。

小さなプレハブのような店です。店主の女性に聞くと、紙に書いたメモと上のサイズを見せたらすぐにわかりました。ごくありふれた口径の変換アダプターです。

(口径の変換アダプター)

日本でなら、ホームセンターでよく売っている部品です。上下のフレキシブルチューブの間に入っている物です。

なんと言うこともない部品ですが、これを見つけるのに、4軒の小さな商店をはしごしました。県都の大きな街なら、住宅関係のホームセンターで簡単に手に入ります。

しかし今住んでいる小さな街では、こうした小さな店が活躍しています。また水道関係で何かあったら、ここへ行くことにします。